金樫コラム

実は、お金を貸した側よりも借りた側の方が強いんだよ

開き直る債務者に法律は無力すぎる

一般的なイメージとして、
お金を貸した方が借りた立場からしたら強く、
お金を借りた人の立場の方が
弱いと思われているようです。

しかしながら、
実際には、
お金を貸した方よりも
借りた側の方が強いんです。

その理由は、
お金を借りまくっても、
返済できずにいる人に対して
たとえ法的な措置をほどこしても

そもそも返すアテのないモンからは、
どんなに法律を駆使しても
回収なんてできないからです。

つまり、
「無い袖は振れない」
そんな債務者からは、
貸した債権の全額回収なんて無理です。

ある意味、お金が無くて、
ひらきなおる債務者ほど
手強いものはないのかもしれない。

言葉のイメージと現実は違う

世の中というか、
人間って
どうも言葉のイメージにやたら囚われすぎてませんか?

例えば、
格安チケット、格安スマホ、格安SIM
みたいな、
頭に「格安」ってついてるだけで、

安っぽさ、嘘っぽさ、品質が良くない。。。

そんなイメージを最初に持ちます。

今では、実際どのようなものかが認知されて
広まっていますが、
ひと昔前だと、格安チケットを知らない人は、
本当に使えるの??詐欺じゃない!?

みたいな。。。。^^;

格安チケットを販売している
金券ショップを知らない人がいる時代て、

今ではびっくりするぐらい
あり得ない事を言ってた
近所のおばちゃんがいたんですよね(苦笑)

おばちゃんが言うような詐欺が
格安チケットって店舗構えて
販売しているわけないでしょうに。。。

本当は
JRとかの回数券のバラ売りしてるだけだよっ(笑)

格安SIMだって、
ドコモとかの回線借りてるだけだし。

他に、
掛け捨ての保険。

「掛け捨て」って言い方だけに、もったいないとか
粗末にするようなイメージだけど、
実際は、手厚い保障を割安で受けられるサービスなのにね。

そんな風に、
言葉のイメージだけで、
悪い感じに囚われてしまうものって、
世間には多いなぁと感じます。

そして、
お金の貸し借り、
債権債務に関しての、
「差押え」とか「破産」とかの言葉。

言葉のイメージでヤバイ感じですが、
実際は、そんなにヤバイものではなく、
単なる法的な手段の一つにすぎない。

差押えや強制執行の実態

債権者が債権を回収しようと、
法的措置として
差押えなどの強制執行にとりかかる場合があります。

金銭債権を回収する手段としての
強制執行も、
・不動産執行
・動産執行
・債権執行
と、3つの方法があって、
それらをやる前提で差押えをするわけです。

ちなみに、
債務者の不動産を売ってお金に変えて回収する不動産執行。
家財道具などの物に対する動産執行。

サラリーマンだと給料債権とか
商売やってたら売掛金が債権になりますが、
これらの債権を差し押さえて
債権の回収を図るのが債権執行です。

どれも、
お金を貸した側の債権者が、
強制執行をさせてくれと裁判所に申し立てて
差押えをしていくわけです。

でも実際は、
手間、ヒマ、金がかかるわけです。

手間を省くために、
基本的には
弁護士さんに依頼するんでしょうが、
当たり前だけど、そのぶん弁護士費用もかかるわけです。

そして、
手間ヒマ金をかけて、
差押えができ、

債務者の財産から債権の回収を図れても
貸した金額の全額回収は、
実に難しいんですよ。

まぁ、ケースバイケースというか、
いろんなパターンがあるので
全部は言えないですが。

ざっくり言っても、まず
土地や建物などの不動産を差し押さえて
執行したところで、
不動産価格なんて下落してるし。

無事に競売できても他の債権者が複数いたら、
取り分は案分されるので
残債全額に満たないことも十分あり得る。

家財道具などから回収をはかろうとしても、
実際、良くて10万円ぐらいでしょう。

いくら債権者から見たら
迷惑極まりない
不届きものの債務者だからといって、

最低限生活に必要なものは
差押えてはいけない決まりがある。

また、
例えば貴金属やブランドものなど
高級なものなんかは、
差押え前に、隠されてしまう可能性もある。

となると、隠されたものまでは
押さえられるわけがないし。

給料債権にしても、
給料を全額差し押さえられるわけはない。
差押えられるのは4分の1まで。

だから何回か分割で
チマチマと回収していくしかない。

また、
たとえ給料を差し押さえて回収できるようになったとしても、
回収の期間が長期にわたる場合は、
債務者が会社辞めたり、リストラされるとか、
会社そのものが無くなることだってあるわけで。

となると事実上、
そんな債権執行ですら終了してしまうから、
ちゃんと回収できる保障なんて
最初からされていないのが実状なんですよね。

個人間でお金を貸したら負けである

商売としての貸金業、金融機関では、
お金を貸して利益を得ている以上、
起こりうる危険なこと、
嫌な事、損失に対する対策をしている。
つまりリスクヘッジを施しているわけです。

債権者側の最悪のシナリオは、
債務者が飛んで消えて無くなること。

だから最悪のシナリオをむかえても
問題はないという計算がある。

そう。

貸した金が回収不能になることを
想定してお金を貸し付けているわけです。

そして法的措置を施したところで、
満額回収できないことも、
当たり前のように知っているわけ。

ビジネスとして
プロでお金を貸している業者は
リスクヘッジをし、

そして、プロですらも
不良債権の回収が難しいのに、
一個人が他人にお金を貸すことが
いかに危険であるかということです。

ちゃんと回収の見込みがあるのかどうかを
見極めないといけないし、
仮に見極めたとしても、
いつ何が起こるか予測はできないわけです。

だから、
お金を貸したが最後。

貸したお金がどうなろうともOKとか、
貸したお金が帰ってきたら
ラッキーぐらいの大きな気持ちでないと。
個人においては人にお金は貸してはいけない。

お金を貸した時点で、
貸した側の負けが確定しているのだから。

しかも、
人間関係が壊れることも想定内で、
債務者側が返す意志もなく、
開き直られることもありますから。

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